甘えん坊って英語でなんて言うの?
知恵袋に「甘えん坊」の英語に関する質問がされていました。
甘えん坊って英語でなんて言いますか?
引用:知恵袋
みなさん、ペットや恋人、子供が甘えてくる姿を見て胸がキュンとしたことはありませんか?
あの可愛らしい「甘えん坊」な様子に、誰しもメロメロになってしまうことでしょう。
でも、実は「甘えん坊」という言葉を英語で伝えるのは意外と難しいのです。
アメリカなどの欧米文化圏では、子供を甘やかしすぎることは望ましくないとされているからです。
そのため、単純に”spoiled child”と直訳すると否定的な意味合いになってしまうかもしれません。
一方の日本を含むアジア諸国では、甘える姿が可愛がられる傾向があります。
ですから、英語で「甘えん坊」を伝えるには、その対象や状況に合わせた表現を使い分ける必要があります。
「甘えん坊」をどう英語で表現するのか、わかりやすく解説します。
「甘えん坊」は英語でどう表現する?
あなたのペットや友人、あるいはあなた自身が「甘えん坊」であることを英語でどう表現すればよいのでしょうか?
日本語の「甘えん坊」という言葉が持つ微妙なニュアンスを英語で完全に表現するのは難しいですが、Such a baby、Big baby、Spoiledなどの表現を使うことで、その性質を伝えることができます。
それぞれの表現がどのような状況や人物を指すのか、具体的な例文とともにご紹介します。
赤ちゃんみたいに甘えん坊(Such a baby、Big baby)
「甘えん坊」の一番近い表現は、Such a babyやBig babyです。
この表現は、子供や大人問わず使え、赤ちゃんみたいに甘えん坊という意味になります。
例文:
My dog/cat is such a baby.
訳)私の犬/猫は甘えん坊ね(まるで赤ちゃんのように)
Even though she is a grown woman, she’s such a baby that she always wants to be pampered by her friends.
訳)彼女は成人女性なのに、友達にいつも甘えたがるほどの甘えん坊です。
Even though she is an accomplished athlete, she’s such a big baby that she always seeks reassurance from her coach.
訳)彼女は実績のあるアスリートなのに、コーチから常に安心感を求めるほどの甘えん坊です。
過剰に甘やかされて甘えん坊(Spoiled)
Spoiledは過剰に甘やかされて甘えん坊になったという意味になります。
特に子供が自分の欲しいものを何でも手に入れられる状況を指すことが多いです。
この表現は、しばしばネガティブなニュアンスを持ち、甘やかされた結果、他人に対する敬意や感謝の気持ちを欠いている人を指すことがあります。
ネガティブなニュアンスになり使い方には注意が必要です。
例文:
Despite his humble beginnings, he is so spoiled that he always expects others to cater to his needs.
訳)彼は地味な出身なのに、他人が自分のニーズに応えることを常に期待するほどの甘えん坊です。
Even though she is a self-made woman, she’s so spoiled that she always wants things her way.
訳)彼女は自力で成功を収めた女性なのに、自分の思う通りに物事が進むことを常に望むほどの甘えん坊です。
「甘えん坊」の反対語は?
「甘えん坊」のように、他人に依存したり、注目を集めたがる人もいます。
しかし、その反対の性格を持つ人々もいます。彼らは自分で物事を決め、行動する能力を持ち、自己主張が強く、自立した生き方をしています。
「甘えん坊」の反対語とその例文を紹介します。
自立心の強い(Independent)
「甘えん坊」の反対として考えられるのは、「自立心が強い」という言葉です。
英語では、この「自立心が強い」を Independentと表現します。
自分で物事を決め、行動する能力を持つ人のことを自立心が強いと言いますよね。
例文:
Despite his young age, he is so independent that he always makes his own decisions and stands by them.
訳)彼は若い年齢なのに、自分で決断をし、それを守るほどの自立心があります。
Even though she was pampered as a child, she’s so independent now that she manages her own business.
訳)彼女は子供の頃は甘やかされていましたが、今では自分のビジネスを自分で管理するほどの自立心があります。
自己主張が強い(Assertive)
自分の意見や感情をはっきりと伝えることができる「自己主張が強い」という言葉も、「甘えん坊」の反対として挙げられます。
英語では、この「自己主張が強い」を Assertive と表現します。
自己主張が強く、自分の権利を尊重しつつ、他人の権利も尊重する態度を示します。
例文:
Despite his shy nature, he is so assertive that he always stands up for his rights and does not let others take advantage of him.
訳)彼は内気な性格なのに、自分の権利を常に主張し、他人に利用されないようにするほどの自立心があります。
Even though she was quiet as a child, she’s so assertive now that she confidently expresses her opinions in meetings.
訳)彼女は子供の頃は静かだったのに、今では会議で自信を持って意見を表現するほどの自立心があります。
自立した(Self-reliant)
自分の力だけで生きていく能力の「自立した」も「甘えん坊」の反対語と言えるでしょう。
英語では、この「自立した」を Self-reliantと表現します。
自己依存とも言い換えられ、自分自身の力を信じ、他人に依存しない生き方を指します。
例文:
Despite his young age, he is so self-reliant that he always takes care of his own needs without relying on others.
訳)彼は若い年齢なのに、他人に頼らずに自分のニーズを自分でケアするほどの自立心があります。
Even though she was sheltered as a child, she’s so self-reliant now that she lives on her own and manages her own finances.
訳)彼女は子供の頃は保護されていましたが、今では自分で生活し、自分の財政を管理するほどの自立心があります。
「甘えん坊」のスラング
「甘えん坊」のスラングとして、「かまってちゃん」や「かまちょ」があります。これらの英語の表現についてみていきましょう。
「かまってちゃん」という言葉が持つ特有のニュアンスを英語で完全に表現するのは難しいですが、Attention seeker、Clingy、Needyなどの表現を使うことで、その性質を伝えることができます。
注意を引きたがる かまってちゃん(Attention seeker)
「かまってちゃん」の近い表現は、Attention seekerです。
この表現は、他人からの注目を集めたがる人に使われます。
例文:
He’s such an attention seeker that he always has to be the center of conversation.
訳)彼はいつも会話の中心になりたがるほどのかまってちゃんです。
過度に依存する かまってちゃん(Clingy)
Attention seeker以外ではClingyという表現もあります。
この表現は、他人に対して過度に依存し、常にそばにいたがる人に使われます。
例文:
She’s so clingy that she can’t do anything without her boyfriend’s approval.
訳)彼女は彼氏の承認なしには何もできないほどのかまってちゃんです。
〇〇坊シリーズの紹介
日本語には、人の性格や行動を表す「〇〇坊」という表現が豊富にあります。
その中でも、「甘えん坊」や「お寝坊」など、私たちの生活に密接に関わる言葉をピックアップし、その英語での表現をご紹介します。
お寝坊(Sleepyhead、Late riser)
英語で「お寝坊」はSleepyheadという表現があります。
朝になってもなかなか起きられない人や、予定の時間よりも遅くまで寝てしまう人を「お寝坊」と言いますよね。
例文:
She is always a sleepyhead and often misses breakfast.
訳)彼女はいつもお寝坊で、朝食に間に合わないことが多い。
Despite setting multiple alarms, he is such a late riser that he often misses his morning classes.
訳)彼はアラームを何個もセットしているにも関わらず、お寝坊なのでよく朝の授業を逃してしまいます。
けちん坊(Cheapskate、Rambunctious)
英語で「けちん坊」はCheapskateやTightwadという表現があります。
お金にうるさくてケチケチしている人のことをけちん坊と言いますよね。
例文:
Despite his wealth, he is such a cheapskate that he never leaves a tip at restaurants.
訳)彼はお金持ちなのに、けちん坊なのでレストランでチップを残すことはありません。
Even though he has a high-paying job, he’s such a tightwad that he always complains about the cost of things.
訳)彼は高給取りなのに、物の値段についていつも文句を言うほどのけちん坊です。
食いしん坊(Foodie、Gourmand)
英語で「食いしん坊」はFoodieやGourmandという表現があります。
食べ物に興味があり、美味しいものを追求する人のことを食いしん坊と言いますよね。
例文:
Despite his busy schedule, he is such a foodie that he always finds time to try new restaurants.
訳)彼は忙しいスケジュールなのに、食いしん坊なので新しいレストランを試す時間を必ず見つけます。
Even though she is on a diet, she’s such a gourmand that she can’t resist a delicious meal.
訳)彼女はダイエット中なのに、美味しい食事には抵抗できないほどの食いしん坊です。
まとめ
「甘えん坊」は日本の文化に深く根ざした概念であり、その微妙なニュアンスを英語で完全に表現するのは難しいです。
しかし、Such a baby、Big baby、Spoiledなどの表現を使うことで、その性質を伝えることが可能です。
- Such a babyやBig babyは、子供や大人問わず、赤ちゃんのように甘える様子を指します。
- Spoiledは、過剰に甘やかされて甘える様子を指し、ネガティブな意味合いを含むことがあります。
「甘えん坊」の反対語としては、自立心が強い様子を表すIndependent、Assertive、Self-reliantといった言葉が使えます。
また、日本語には、「お寝坊」など、人の性格や行動を表す「〇〇坊」という表現が豊富にあります。これらの表現も、英語で適切に伝えるための表現を紹介しました。
この記事を通じて、「甘えん坊」やその他の「〇〇坊」シリーズを英語でどのように表現するか、理解が深まったことでしょう。
文化の違いから「甘えん坊」という概念を完全に英語に直すのは難しいので、状況に合わせて上記の表現を使い分けることが重要です。
これらの知識を活用して、より豊かなコミュニケーションを楽しんでください!